オーストラリアでは1月から新学年が始まります。
だから、ちょうど11月末に卒業式があります。
それに合わせて、各学年で頑張った生徒を表彰するAwardという表彰式があります。

学校により、表彰の種類や選考方法は様々です。
息子が通っている学校では、成績優秀者、リーダーシップ、スポーツ、音楽、日本語、今年一番飛躍した人という6つの賞がありました。
どの賞も、先生方が真剣に話し合い決められます。
特に成績優秀者は、すべての勉強をデータ化し、分析して出されます。
ちょっと難しい言い方をすると、「絶対評価」です。
一方、今年一番飛躍した人は、その人がどれだけ努力し伸びたかが焦点となるため、お勉強ができない子でももらうことができます。
「相対評価」ですね。
私は個人的に「絶対評価」と「相対評価」は両方必要だと思っています。
一番になった子も賞賛される、努力した子も賞賛される。これを正しく認識していくことで、他人をRespect(尊敬)し、認めることができるからです。
今年息子は、はじめてAwardをもらいました。
日本語です。
普通、日本語の賞は両親が日本人の場合は外されることが多いのですが、今年は先生の強い推薦で、いただくことができました。
両親が日本人でも、本人は日本語力を維持するために、他の子よりも何倍も努力している。そのことをちゃんと評価したいとのコメント付きで賞をいただき、親としてもありがたかったです。
週に1度の日本人学校でも、漢字が増え、行きたくないということが多くなってきていましたが、この賞をもらい、とても自信がつきやる気になっています。
教育って、何かを教えることだけじゃなくて、子供たちのやる気をうまく引き出すこと (Encourage) が一番大切だなと改めて感じました。
2018年の年の瀬に、皆さんも今年の自分を振り返ることがあるかもしれません。
そんな時は、必ず「絶対評価」だけでなく、「相対評価」もして、自分自身をまず認めてあげてくださいね。