皆様、お久しぶりです。Yasuです。
今回はワインテースティングについて書く予定でしたが変更して、昨年10月に訪れた、隣国ニュージーランドの Queenstown近郊のワイン産地、Central Otago (セントラル オタゴ)を紹介します。

オーストラリア同様、ニュージーランドもたいへんワイン造りが盛んで、数々の銘醸地があります。
私も一昨年はニュージーランド(以下NZ)北島のワイン産地 Martinborough(マーティンボロー)、昨年は南島のQueenstown ~ Central Otago とワイナリー旅行を楽しみました。
まず、NZとオーストラリアの関係ですが、表現としては兄弟、親戚と言ったところでしょうか。確かに国としてはお互い独立国ですが、どちらかの国籍を持っていると、それぞれの国に住めます。実際、周りにもNZの国籍のままオーストラリアへ移住されてる方も沢山います。
周りにも沢山のニュージー(ニュージーランド人)がいます。ちなみに、オーストラリア人はオージーです。(笑)
まぁそんな関係ですので、オーストラリアからNZへ行くのも、海外旅行なのですが、どことなく国内旅行的な感覚があります。
ほとんどの銀行のカードも使えますし、緊張感は少ないですね。
もちろん、英語圏で、オージーイングリッシュに似ているので、馴染み易いです。
位置的に距離も近く、訪れたクイーンズタウンもゴールドコースト空港から約3時間半程です。
山の中腹辺りに位置する空港は絶景で、訪れた10月は山頂に雪が残り、手に届きそうな頂きがうかがえ、間近に迫る山頂の残雪は圧巻でした。
クイーンズタウン空港から中心の街まで、車で約10分、移動も観光も本当に楽です、そのクイーンズタウンの中心地からワイン産地のセントラルオタゴは、車で1~2時間程の距離です。
しかも、クイーンズタウンから少し車で走り出した辺りから、セントラルオタゴのワイナリー群がはじまり、移動中の1~2時間はずっーとワイナリーを巡っている感覚で、ワイン好きには贅沢な移動時間です。道中の景色も壮大で、美しく、ため息が出るほど素晴らしいものでした。暖かなゴールドコーストから訪れた者としては、異空間でただただ感動でした。
クイーンズタウンの街も観光地として栄えてます。
美しい湖を中心にレストラン&ワインバーも沢山あり、湖面には雪山が映りなんとも美しかったです。



ロープウェイで山頂に行くと、クイーンズタウンを一望でき、360℃素晴らしい眺めでした。

ワイン産地とあって、カフェやレストランでは、多くの地元ワインがあり、ホテルのロビーでは朝から軽くスパークリングワインを頂いて、ランチ ~ 夕暮れ ~ ディナーとその時々の気分で美味しいワインを堪能しました。
さて、ようやく、Central Otago (セントラルオタゴ)の紹介です。
世界で最も南に位置するワイン産地と言われており、標高も高く、夏は乾燥し、冬は雪が降るほど寒さも厳しく、雨は比較的少ないため、土壌のミネラル分があまり浸出しない事もあり、オーガニック栽培にも向いてます。
ぶどう品種はピノ·ノワールを中心にピノ·グリ、リースリング、シャルドネ等が造られてます。
中でも、ピノ·ノワール(以下ピノ)は世界的にも評価が高く、高品質なワインが多く醸造されてます。
ここで、ピノ·ノワール(ピノ)種を簡単に説明します。
フランスではブルゴーニュ地方の主要品種で、主に赤ワインが造られる黒葡萄です。
ワインの最高峰と称される"Romanee-conti(ロマネ・コンティ)"もこのピノ·ノワールです。
そのピノから造られるワインは綺麗なバラ色で、良いものはどこか透明感もあり、上品で華やかな明るいワインレッドと言ったところでしょう。
土壌に影響され易い品種で、その分栽培も難しく、良いワインを造るには土壌を良く理解する必要がある繊細なぶどう品種です。
テーストはタンニンはしっかりあるのですが、あまり強く感じられず、スムーズな飲み口で程よい酸味があり、特に上質なピノは”エレガント”と言う表現がピッタリな味わいで、微かに甘味な花の香りやイチゴやベリーの香り、品の良い薔薇の香りも感じられます。
繊細な品種ですので、他のぶどうと混ぜてワインを造る事はほとんどありません。単一品種で用いられます。
ただ、フランスのシャンパーニュ地方ではこのピノ·ノワールを主力品種として使い、シャルドネ、ピノ·ムーニエと混合して、シャンパンが造られます。(もちろん白ぶどうだけで造られるシャンパンもあります)
私もこの品種"ピノ·ノワール"が好きで、良いピノに巡り会えた時は、幸せ気分に包まれます。
今回訪れたCentral Otago でもピノを中心にワインを楽しみました。
Central Otago は大きく6〜7の地域から成り立つワイン産地です。
地域をクイーンズタウンからおおよそ近い順に並べますと、
"Gibbston"
"Bendigo"
"Bannock Burn"
"Cromwell"
"Cromwell Basin"
少し北西に離れた
"Wanaka"(Wanaka湖が有名)
最後に南東の外れに
"Alexandra"
概ね上記の7地区に区分けされます。
他、細かい分類になりますが、上記のcromwell近郊のPisa range(ピサ山脈)もピノ・ノワールの名産地として評価が高いです。
各地域とも標高、気候、土壌の違いから、それぞれの特徴を生かした、ワイン造りがなされてます。
訪れたワイナリーを中心に、3つの違った地域のピノを紹介していきますが、続きは後編で。
それぞれのワイナリーのピノの魅力を写真と共にお伝えしますので、どうぞお楽しみに!